子どもたちにとって「食」がもっと楽しいものになるように
Oisix(オイシックス・ラ・大地株式会社)
CASE STUDY 04
「Oisix」の安心・おいしいにディズニーのキャラクターが加わることで、家族で楽しめる感動のテーブルが生まれる
ディズニーの魔法で、子どもたちの食の未来をより豊かなものに
食品宅配サービス「Oisix」は2000年に設立。「つくった人が自分の子どもに食べさせられる食材のみを食卓へ」をコンセプトとした、有機野菜や特別栽培野菜、合成保存料・合成着色料を使わない加工食品などの生鮮食品を取り扱うEC食品宅配サービスです。会員数は347,772人(2021年9月末時点)で日本全国の方に利用されており、必要量の食材とレシピがセットになった、主菜と副菜の2品が20分で完成するミールキット『Kit Oisix』は、シリーズ累計出荷数が1億食(2021年11月時点)を突破しています。
そんな人気の『Kit Oisix』から、ディズニーキャラクターの第1弾商品が発売されたのは、2020年11月のこと。「Oisix」は、子どもたちの“食の未来”を創造し、より良いものにしていくための活動「Table for Tomorrow」(和訳:これからの食卓)プロジェクトを開始し、以降様々な商品展開を行ってきました。プロジェクトを通し、子どもたちにとって食に関わる体験がより豊かになるサービス・商品の提供を目指しています。
サステナブルリテールとしてフードロス削減をはじめ、持続可能な食卓をつくる
オイシックス・ラ・大地は「これからの食卓、これからの畑」という企業理念を掲げ、食に関する社会課題を、ビジネスの手法で解決することで、持続可能な社会の実現を目指しています。国内主要宅配事業である「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」をはじめ、子会社の「とくし丸」「Purple Carrot」など、食べる人と作る人とを繋ぐ方法をつねに進化させ、持続可能なサプライチェーンの構築を継続的に行っています。
これまでも環境負荷を減らす様々な取り組みを続けてきましたが、会社をあげてグリーンシフトの推進に一層注力すべく、脱炭素社会実現のために2020年11月に“グリーンシフト戦略”を定めました。これは環境に関するグループ会社共通の目標で、「自社配送車のEV化による温室効果ガスの排出量の削減」、「各宅配ブランドにおけるフードロスゼロ」、「オイシックス・ラ・大地独自のアップサイクル売場の構築」などをはじめとする5つの項目や目標を定め、施策を推進しています。
例えば、フードロス削減について、食品廃棄率は一般食品小売では約5~10%であるのに対して、2020年度の当社の食品廃棄率は約0.2%と極めて低い水準を実現しています。川上(畑、産地)・川中(流通)・川下(食卓)とサプライチェーン全体で廃棄を防ぐ体制を作れることが特長で、産地では、種を撒く前に買付け量を決める契約栽培により作りすぎないように生産量を調整すること、流通過程では需要予測による過剰発注の抑制や、加工品への利用により廃棄を削減し、さらに食卓においても主力商品のミールキット「Kit Oisix」が家庭での食材廃棄量を約1/3に減らしています。
また、グリーンシフト戦略の一環として、これまで製造の過程で廃棄されてきた原料をアップサイクル商品(これまで捨てられていたものに付加価値をつけ、アップグレードした商品)として販売するフードロスを削減するブランド「Upcycle by Oisix」を2021年7月よりスタートしました。冷凍ブロッコリーのカット工場で花蕾をカットしたあとに残る茎を活用した「ここも食べられるチップス ブロッコリーの茎」、大根の漬物工場で廃棄されてきた大根の皮を使った「ここも食べられるチップス だいこんの皮」などをラインナップしています。見栄えや食感の悪さなどから捨てられていた食材を、おいしく、素材の新たな一面を知れる商品へと生まれ変わらせ、新しい食の楽しみ方や驚きを広げていきながらフードロスも減らしてゆく取り組みです。
子どもたちが「食」を家族で楽しみながら学べる工夫が満載
子供が家族と楽しみながら、食を楽しく学べるミールキット
2020年11月に、第一弾として『家族が一緒に楽しみ、子どもが自然と食に関わりたくなるミールキット“Kit Oisix”』が発売。こちらは、ミッキー&ミニーの形をしたハンバーグを作る必要量の食材とレシピがセットになっており、オリジナルのピックなどを使って自由に飾り付けをすることができるミールキットです。第一弾では野菜の育ち方が描かれたランチョンマットも一緒にお届けし、「調理・盛り付け・配膳」すべてに子どもが積極的に関わりたくなる要素が盛り込まれています。その後もシーズンに合わせた新商品や様々なキャラクターをモチーフにした、商品を発売しています。
メニューやコンセプトのバリエーションが豊富で、例えば、夏休み期間には「Kit Oisix<リロ&スティッチ>ハワイアンロコモコ」を販売しました。コロナ禍でお出かけをしにくい環境下の夏休みに、おうちの中でハワイ気分を楽しめるようなメニュー、キュートなスティッチのピックやランチョンマットが届き、親子での料理や食事がより一層特別な思い出に。「スティッチからのサマーチャレンジ」というワークシートも付属し、このコンテンツを通してメニューで使用する野菜の様々な切り方にチャレンジするなど、親子でのコミュニケーションの機会や、自由研究の題材とすることも可能にしました。リロ&スティッチは、男女偏りがなく人気のキャラクターであることも加わり、特に反響が大きい商品でした。
また、ハロウィンの時期には、「Kit Oisix〈ミッキー&フレンズ〉トマトBBQチキン/ハロウィントースト」を販売し、こちらにも食材のみならず、ミッキーマウスやハロウィンデザインを施したステンシルシートやOisix限定のディズニーデザインのクッキングシートが付属。
様々なお客様がお楽しみいただけるように、レシピにはふりがなをつけ、写真を大きくし工程が分かりやすくするといった工夫をはじめ、大好きなキャラクターを自分でつくる楽しい体験の中で、例えば成型がうまくできずがっかりしてしまう、ということがないように、物語の世界観を表現しやすい工夫も施されています。
魅力的なキャラクターが一緒だから、“食“が感動レベルに
魅力的なキャラクターやコンテンツの力で、子どもたちやそのご家庭に対して夢のある“食”の体験を提供することが、「Table for Tomorrow」プロジェクトの使命です。プロジェクトを通して従来の安全・おいしさや料理の出来上がりだけでなく、子どもたちに喜んでもらうことやお手伝いをするといった食のプロセスそのものを楽しんでいただくということにチャレンジし続けています。
その結果、お客様の反応では、“満足”ではなく、“感動”レベルの大きな“熱量”を感じていて、実際にディズニー様の商品の販売を続けて欲しい、というお客様からの声も多くいただいています。コロナ禍で食卓にエンタメ性を求める方も多くいらっしゃる中で、家族と過ごすお料理の時間がエンターテインメントになったということです。
子どもが楽しいだけでなく、その楽しんでいる子どもたちを見て親も嬉しくなる、多方面からお客様に喜んでいただける取り組みを今後も加速していきます。
楽しい、おいしいをもっと日常にも(Oisixより)
ディズニー様とのお取組みで提供している商品は、おうちにいながら非日常感が楽しめるエンターテイメント性が高く、現状は例えばお誕生日など、イベントのような形で楽しまれることが多いように感じています。それを日常にもう少し近づけることができたらと考えています。
おうち時間が増える中で、日常には彩が重要であると感じますし、今後は日常の中の彩、日常を通じてよりヘルシーになっていく、ということを一緒に取り組んでいきたいです。
食を通じたヘルシーはピンポイントで実現できることではなく、継続していくことが重要です。そのため、より日常的で継続性のある、楽しんで健康な暮らしを続けやすくなるよう、今後もディズニー様とともに取り組んでいきたいと考えています。
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